フィリピンは7,107の島々からなる国で、それぞれの島やエリアで異なる文化や歴史を持ち、特徴的な都市形成を行なっています。近年ではマニラを中心に大きな経済発展を遂げ、マニラの街を歩けば、まるでアメリカの金融街を想像させるような高層ビルやショッピングモールを目にすることができます。第二の都市のセブは観光都市として、毎年欧米やアジア諸国から多数の外国人が訪れるフィリピンをだ表するリゾートでもあります。フィリピン留学の第2の人気都市バギオは年間通してエアコンのいらない涼しい気候が特徴で、お洒落なカフェなどが並ぶ山岳都市です。それ以外にも、手付かずのリゾート地や教育都市など様々な特徴を持った都市形成を行なっており、留学先の選択にも重要な地域情報となります。自分の留学する地域がどのような街か事前にしっかりとチェックしておきましょう!
フィリピンの中央部に位置し、南北に細長いセブ本島やリゾート地として有名なマクタン島などの167の島々からなり、フィリピン第2の都市が「セブ」です。
コバルトブルーの美しい海に囲まれ、国を代表する観光リゾート地としてはもちろん、シティ側は経済圏としてフィリピン国内では十分に発展しており、南部の女王都市とも呼ばれています。セブ本島にある経済都市セブ市は、「Queen City of the South」の愛称で親しまれ、マニラに次ぐ第二の都市です。セブ島はフィリピン最古の歴史を誇り、島内にはその歴史を物語る建築物や記念碑が数多く残されています。
セブ島の最も大きな特徴は透明度の際立つ海と真っ白な砂浜。テレビやYouTubeなどでお馴染みのリゾートエリアであるマクタン島には、シェラトンホテル、シャングリラホテルなどの世界のホテルチェーンが軒を連ねて並んでいます。
また、マクタン島周辺の島へ渡ると、透明度の高い綺麗な海と珊瑚に出会うことができ、スキューバダイビングやウインドサーフィン、パラセーリングなどのマリンスポーツが楽しめます。また、島内にはゴルフ場や本格的なスパやエステサロン、カジノやレストラン、バーやカフェなどのナイトスポットも充実しています。
バギオはルソン島の北部コーディリエラ地域の玄関口、マニラの北部約210キロメートルの標高約1,500mに位置し、上記の写真から見てもわかるようにまさに山を切り拓いた街ですので、坂道も多く、周辺は山の自然に囲まれた場所になります。
また、フィリピンの一番暑い夏でもエアコンの必要がなく、冬場は長袖が必要になる程、夜間には11度程度まで冷え込むこともあります。年間の平均気温が19〜21℃、最高気温も26℃以上には上がることはなく、フィリピンの避暑地として有名で、「Summer Capital(夏の首都)」と呼ばれています。
バギオ市の人口は2020年現在で、約35万人ですが、2000年頃までは23万人程度でしたので、ここ数年で飛躍的に人口が増えている発展都市です。また、人口の半数が学生と言われており、涼しい環境、大学の多さからも、勉強に集中するには抜群のエリアです。
フィリピンの首都であるマニラは、正式名称『メトロマニラ』と呼ばれます。まさにアジア経済を牽引する経済都市マニラは、マカティやグローバルシティなど美しく整備された金融街、ビジネス街、ショッピング街が点在し、高層ビルが立ち並んでいます。大きな幹線道路のほど近くには、まるでそこだけ時が止まったような遺跡や、歴史的建造物がたち並び、一歩中心地を離れれば手付かずの大自然が広がっています。まさに過去と現在が混じり合ったエキゾチックシティです。
マニラでは観光はもちろん、ゴルフやダイビング、ショッピングやカジノなど様々なエンターテイメントが集約されており、アジアの経済成長の活気を多く感じ取れる反面、人々の素朴であたたかな笑顔、マニラ湾に沈む美しい夕日など、日常を一瞬でも忘れることのできる街でもあります。首都マニラの中でも特に発展したエリア、マカティ。フィリピン最大財閥のひとつであるアヤラ一族によって開発されたエリアで、高層ビルがたち並ぶ近代的な雰囲気の街です。高級ホテルも数多くあり、多くの旅行者が集まるマカティには、巨大ショッピングモール、デパート、おしゃれなカフェ、レストランやバーが軒を連ねているので、一日中楽しめるほど、多くの人で賑わっています。
マニラから北西に約90キロメートル、車で約1.5〜2時間程度の距離にある「クラーク」は、1991年にアメリカ空軍基地から返還され、現在でも数多くのアメリカ人が居住するエリアでもあります。返還後の1993年にはフィリピン政府より経済特別区として指定され、日系企業を含む多くの多国籍企業が進出し、2007年以降には「クラーク・フリーポート・フィリピン」として、海外との貿易物流に加えて、国際都市として発展させるべく、積極的に国際線フライトを誘致しています。2022年5月には新空港ターミナルをオープンさせています。
クラークにはアメリカ軍基地跡のエリアにはまさにアメリカの住宅街を思い立たせる雰囲気の街並みで、管理されている街として治安も非常に安定しています。隣接するアンヘレス地域には、フィリピンのローカルの雰囲気があり、クラークの特別区のエリアとは全く雰囲気が異なります。
ボラカイ島はフィリピンのビサヤ諸島にあり、パナイ島の北西部に浮かぶ全長約7kmの小さな島です。あまり日本人には馴染みの薄いボラカイ島ではありますが、世界のベストビーチにも選ばれたことがあるフィリピンを代表する有名なリゾートアイランドです。
マニラやセブからも飛行機でボラカイ島最寄りのカティクラン空港まで約1時間少々で行くことができるので、週末や帰国前の旅行などで訪れてみてはいかがでしょう。
ボラカイ島の大きな特徴はなんと言っても、西岸約4kmに及ぶ白い砂浜「ホワイトサンズビーチ」です。ホワイトサンズはキメが細かくサラサラとしていて、そこに透き通ったエメラルドグリーンとコバルトブルーの海が合わさって、まるで天国のようなビーチ空間が広がります。ビーチ沿いには多数のレストランやカフェが軒を連ねており、一日中ビーチで楽しむことができます。
セブ島からフェリーで行くことのできる島で、ボホール島でしか体験のできない大自然のアクティビティが魅力です。ボホール島の観光シーズンは乾季の中でも3〜5月がベストです。それ以外、特に雨季のシーズンにはフェリーが欠航するケースも多く、セブに戻れないことも…。ボホール島には、リーズナブルなホステルからリゾートホテルまであり、宿泊を伴った週末トリップでも楽しむことができます。
主な観光としては、上記の写真のようなお椀型の50~60mの丘がポコポコとある「チョコレートヒルズ」や、ボホール島でしか見ることのできない体長約10〜12㎝の世界最小の眼鏡ザルのターシャを見に行ったり、バギーやクルーズ、ジップライン、ダイビングなどを楽しむことができます。自力の手配はそれなりに難しいのと、フェリーなどの欠航に備えて、現地の旅行会社などを通して安心のツアーに参加しましょう!
フィリピン最西端にある「パラワン島」は、フィリピン本土とボルネオ島の間にあり、アメリカの有名旅行雑誌の7万人の読者から「世界で一番美しい島」として選ばれたことのある注目の未開拓リゾートです。島の中央部の街、プエルト・プリンセサを除けば、その他の大部分が、ジャングルと山岳地帯に覆われており、島は透明度の高い海に囲まれた「フィリピン最後のフロンティア」にふさわしい島です。手付かずの大自然リゾートエリアで、透明度の高い海や美しいビーチを満喫できるスローライフを体験してみてはいかがでしょうか?